「英語教材完全ガイド2019-2020」というムック本が内容に広告なしということでTwitterで話題となっていましたが、ご覧になりましたか?
私もTwitterやFacebookで盛り上がっているのを見て、ピッタリの英語教材をみつけるよいきっかけになるかも?と思い購入しました。
今日は「英語教材完全ガイド2019-2020」の徹底レビューをします。
「英語教材完全ガイド2019-2020」とは
「英語教材完全ガイド」とは、ほぼ毎年販売をされている本です。
独学で英語学習をされている方をサポートするために、英語試験や英会話など英語学習に関するいろんなジャンルの教材をランキング形式などで紹介しています。
2019年度版の注目すべき点:英語プロによる本気のランキング結果
特に2019年改訂版で大注目だった点は、著者や出版会社による自推が禁止されたことです。
そうだ!大事なことを書くのを忘れていました。今回の教材ランキングですが、著者の自著推薦、編集担当者の自社製品推薦は「禁止」としています。(前回までは、自薦もOKでした)70名以上の識者・学習者の方からの回答すべて入念にチェックし、アンケートを集計しています♪ #英語教材完全ガイド pic.twitter.com/mBqdQNS3zb
— 検定親子母アルファ (@alfaspider1998) August 27, 2019
ネットなどで紹介されているランキングはアフィリエイト収入狙いの捏造かしら?と疑うかたも多いでしょう。
しかしこの「英語教材完全ガイド2019-2020」は、英語のプロに実際に行われたアンケートの集計結果によるランキングです。
「英語教材完全ガイド2019-2020」の良い点
「英語教材完全ガイド2019-2020」の良い点から紹介していきます。
TOEICなどの試験対策から海外ドラマまで、多様化している英語へのニーズに対応して様々なジャンルで教材を取り上げています。
紹介されている教材は王道と呼ばれる昔からのベストセラー本だけでなく、スマホアプリまで含まれているので様々な学習スタイルにも対応している点です。
すべての教材ではありませんが、教材を使うべき対象レベルも明記されている点も、使いやすい点です。
英語教材完全ガイド2019-2020」の残念な点
英語教材完全ガイド2019-2020」の残念な点としては、TOEIC関連のぺージが多いことです。
また誤植や教材名の誤りなどが多いことです。
出版に携わりアンケートを提出した友人から聞いた話ですが、掲載されていた吹き出しコメントが提出したアンケートに記載をしていない内容になっていたようです。
どうやら別の人のアンケートとすり替わったのでは?と推測されるそうですが、推薦した本と全く関係のないトンチンカンなコメントをしている状態となっているので非常にお怒りモードでした。
英語講師をしている友人ですから、的違いなコメントをしていることが本に掲載されることで自分の英語講師への評価も下がるわけです。
こういったことを考えると、紹介されている本は間違いないと思いますが、各吹き出しコメントは参考程度としたほうが良いのかもしれません。
英語教材完全ガイド2019-2020」で参考になった特集
「がっかりダメ教材」特集
P52からP55で掲載されている「がっかりダメ教材」特集は、英語教材を自分で選ぶ際にとても参考になります。
ちなみに掲載されているダメ教材はモザイク入りではっきりと書名まで掲載されていませんが、あなたはどの教材か分かりましたか?
ダメ教材とされてますが有名な教材ですので分かった方も多いと思いますが、おそらくこちらの3冊でしょう。
王道X最新 英語教材ベストマッチで最速習得!特集
中学英語レベルからスタートして半年で完了するプログラムが紹介されています。
昔ながらの王道教材と、最近話題の教材を組み合わせて、インプットもアウトプットも意識した内容となっています。
ただちょっと気になる点としては、ダメ教材で紹介している「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を王道教材として取り入れているところです。
読者側としては、先にダメ教材として紹介しているのに使える教材としても掲載されていると矛盾を感じます。
同時に取り組む教材も2~3点に絞り込まれているので、ちょっとした矛盾点もありますがプログラムそのものは参考になります。
NHK英語超入門特集
コスパ最強のNHK語学講座を使い倒すためにビギナーから上級者まで考慮した使い方の特集です。
その中でも特に見ていただきたいのがP72からの「学習方法」です。
NHK語学講座は聴くだけでは力になりません。
英語を話せるようになるために、どうNHK語学講座を活用していくのか具体的な学習方法が紹介されています。
「英語教材完全ガイド2019-2020」で参考にならなかった特集
反対に参考にならなかった特集です。
P73~P90で掲載されていた英会話特集は、私個人の意見ですが、面白みも参考にもなりませんでした。
英会話基礎知識編としておきながら、文法単語の強化PointにTOEFL教材をおススメしている点は驚きました。
因みにこの特集の元ネタは、おそらく「英語ネイティブ脳のつくりかた」を意識していると思われます。
「英語教材完全ガイド2019-2020」を活用するうえできをつけること
Amazonのレビューからです。
ほとんど毎回同じ
焼きまわし。
これらのコメントは前回号でも選ばれて、今回の改訂版でも選ばれた良書の写真データが前回号のものだったということです。
ここは出版社側の配慮不足ということで、選ばれたベスト教材が悪いわけではないので注意をしましょう。
掲載されているコメントは鵜呑みにせずに、参考程度にとどめる必要もあります。
気になる教材は実際に手に取って自分に適したレベルか?学習しやすいアイテムかを確認しましょう。
まとめ
残念ながら出版社側の配慮不足により、誤植などの問題があるのは事実です。
しかし、王道と呼ばれる教材から最近の教材まで様々なジャンルで紹介されるているので自分にピッタリの教材を選ぶにはお役立ちの1冊です。
「広告なし」とうたっているだけあって、そのランキングは信用できますのでぜひ手に取ってみてくださいね。
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